こんにちは。
司法書士の村田です。
成年後見人等に選任されたら、すぐに本人の財産を自由に使えるようになる。
実際には、そうはいきません。
成年後見人等には、ご本人の財産と生活を守るための重要な仕事があります。
ここでは、成年後見人等に就任した後、まず何を確認し、何を行うのかを解説します。
・ご本人の財産状況の把握
最初に重要なのが財産調査です。
預貯金、不動産、保険、有価証券など、ご本人がどのような財産を持っているのかを確認します。
同時に、借入金や未払金などの債務についても確認します。
・預貯金口座の確認
金融機関の口座を確認し、成年後見人等として必要な手続きを行います。
複数の金融機関を利用しているケースもありますので、通帳やキャッシュカードなどを確認します。
私は、鳥取市東部圏域に本支店がある金融機関を回るようにしています。
・ご本人の収入と支出を把握する
年金などの収入と、
施設費
医療費
介護費
生活費
税金
保険料
などの支出を整理します。
成年後見業務では、「ご本人の財産がいくらあるか」だけではなく、「毎月いくら入って、いくら出ていくのか」を把握することが重要です。
・ご本人の生活状況を確認する
財産だけを見ていてはいけません。
ご本人がどこで生活しているのか、どのような介護・医療を受けているのか、今後どのような生活を希望しているのかを確認します。
成年後見人等の仕事は財産管理だけではなく、本人の権利や生活を守る身上保護も業務の一つであり、重要だからです。
・裁判所への報告に備える
成年後見人等は、家庭裁判所に対して財産や職務について報告を行います。
そのため、就任直後から、「後から説明できるように記録しておく」ことが非常に重要です。
・成年後見人等の仕事は「自分の管理」ではなく「ご本人のための管理」
成年後見人等になったら、「ご本人のお金を預かる」という感覚だけでは不十分です。
ご本人の財産を守りながら、ご本人の生活や利益のために適切に使う。
これが成年後見人等の基本的な役割です。
就任時の初期事務。
大変ではありますが、重要な第1歩。
当事務所では、100件以上の成年後見を経験した司法書士が、成年後見に関するご相談をお受けしています。
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村田浩一