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    • この道を行けば

    • 2014年12月10日

    おはようございます。

    司法書士の村田です。

    この前の土日は、鳥取にも雪が積もりました。

    先日。
    後見業務で、合鍵を作製する必要が発生したので、金物店へ行きました。
    ご主人に合鍵を作っていただきたい旨お伝えし、持参した鍵をお渡し。
    すると、壁に掛けてある100種類位はあるだろう元鍵の中から、瞬時に僕の鍵の元鍵を選択。
    そして、選択した鍵を取り外すや否や、近くにあるマシーンであっという間に元鍵を削り、合鍵が完成しました。
    その間、3分もかかっていません。

    僕はその速さに感動しました。
    元鍵を何の迷いもなく『選択』する速さ。
    元鍵を削り、合鍵を『作製』する速さ。
    完成したと『判断』する速さ。

    僕の2回り、いや、3回り以上年上と思われる、ご主人の技術。
    この域に至るのは、決して一朝一夕ではできないと思います。
    きっとこのご主人にも、今の僕と同じような駆け出しの時代があって、失敗もきっとたくさんしたのだと思います。
    それでも自分の腕と自分の仕事を信じて、技術を習得し、鍛錬し、継続し、習熟して、今の域に到達したんだと思います。

    果たして、自分が今の仕事でその域に達するのはいつのことなのだろうか。
    その域に到達することは出来るのだろうか。
    そもそも、自分の仕事にとっての『その域』とは何なのだろうか。
    登記件数を5千件こなすことなのか、債務整理を5千件こなすことなのか、相談を5千件こなすことなのか、今の仕事を40年続けることなのか、何なのだろうか。
    なんて数日いろいろ考えました。
    未だその答えにはたどり着けていませんが。

    僕の今している『司法書士』という仕事には、142年の歴史と伝統があります。
    そして、先人たちの努力と経験があります。

    ただ、『僕自身』には、何の歴史も伝統もありません。
    努力も経験も圧倒的に足りません。

    愚直に今の道を歩んでいき、いつの日か自分の中の『その域』に到達したいと思います。

    村田浩一