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    • 涙の理由

    • 2021年09月09日

    こんにちは。
    司法書士の村田です。

    プロなら泣かないのかな。
    そんな風に考えた昨日の自分は、間違っていたとかではなく、自然な感情を抑えることが出来ませんでした。

    昨日、私は後見業務の一環で、葬儀を執行してきました。

    前日に葬儀の打合せを葬儀社の社長様と行い、昨日の出棺の際にはお棺の中にお花を手向け、お棺を霊柩車までお乗せするお手伝いをし、霊場では、火葬の火入ボタンを押し、ご遺骨を収骨して参りました。

    『プロなら泣かないよね、きっと』
    やっぱり私には無理でした。

    葬儀社様から霊場まで、社長様が運転する霊柩車の後を自分の車を運転して行ったのですが、就任から今までのことが思い出されて、涙が止まりませんでした。

    独立開業して、まだ事務所に自分1人だった頃に就任したことから始まったご本人さんとのつながり。

    猫が好きだったご本人さん宅にあった、今まで共に暮らしておられたけれども既に亡くなった猫のご遺骨を葬儀社様に教えていただいたペットの供養をしてくださるお寺様に持参して、ご供養していただいたこと。

    私が就任する前からご本人さんと生活していて、サカリのついた時期に面談に行くと私の足をカリカリ引っ掻いてきた猫がお亡くなりになりになったときのご供養を葬儀社様にご依頼したこと。

    自宅での訪問入浴をケアマネジャーさんにご提案いただいて、最初は関係者一同不安だったけど、訪問入浴を楽しんでおられるご本人さんのご様子をケアマネジャーさんから教えていただいたり、面談の際にご本人さんから聞いたこと。

    時代劇がお好きで、面談に行くたびに時代劇専門チャンネルが流れていたこと。

    本当にたくさんのことが思い出されて、思い出されて、涙が止まらなくなりました。

    当事務所が、また、私自身がご本人さんの人生に関わらせていただいたのは、長いご本人さんの人生の中でほんの数年なのですが、私自身もご本人さんのお陰様で、たくさん考え、たくさん経験させていただきました。

    今、ブログを書いていても、油断すると涙がまた出そうになります。
      
    今は、ご本人さんが天国で猫ちゃん達と安らかにしておられることを願うばかりです。

    感謝の気持ちを忘れず、本日も1日の終わりに過去最高の自分に出会える様に、研鑽を重ねたいと思います。

    村田浩一