ブログ

    • 後見業務

    • 2019年07月22日

    こんにちは。
    司法書士の村田です。

    少し前のこと。

    私は、後見業務の面談で、本人さんを訪ねてきました。

    本人さんはとある資格をお持ちで、その資格の更新を強く望んでいらっしゃいました。

    お話を聞いてみると、その資格に非常に思い入れがあり、ある種の生きがいのひとつとも言える位、ご本人さんにとって大切なものであることが分かりました。

    面談を終え、事務所に戻ってからその協会に確認してみたところ、更新可能であることが分かり、更新手続きを取りました。

    程なくして送付されてきた新しい会員証。

    先日の面談の際に持参して本人さんにお渡し。
    本人さん、今までで一番喜んでいらっしゃいました。
    また、こちらが恐縮する位感謝してくださり、私も嬉しくなり、そのあまりの感謝に感無量でした。

    私の対応が必ずしも正解であったのかどうかは分かりません。

    私は、後見人等であるからと言って何でもかんでも行っている訳ではなく、リーガルサポートの研修や書籍を通じて、後見人等として行うべきこととそうでないことの一線は引いています。

    本人さんの置かれている状況は千差万別で、支援者(特にご親族さん)が身近におられるのかどうかによって後見人等業務は大きく変わる、と言っても過言ではありません。

    ただ言えるのは、本人さんがとても喜んでくださって、私自身とても感無量だったということ。

    私自身が、協会に問い合わせて会員証を送付して頂く手続きを取ったことに対して特段の手間を感じていないことと、会員証を本人さんにお渡し出来て本人さんが笑顔になったのだから、それで良いのかな、と。

    意思決定支援の一環として、本人さんの意向を確認し、できる範囲でできることをやった。

    それで良いと私は思います。

    私は、本人さんが感謝してくれて、そのお気持ちを伝えて下さったことに感謝しています。

    私が行いたい支援のあり方や成年後見人等のあり方を考える機会を下さったからです。

    やっぱり私は、成年後見業務が大好きです。

    私にとって、成年後見人等として本人さんの支援ができるということは、生きがいのひとつです。

    村田浩一