おはようございます。
司法書士の村田です。
この前の土日は、鳥取にも雪が積もりました。
先日。
後見業務で、合鍵を作製する必要が発生したので、金物店へ行きました。
ご主人に合鍵を作っていただきたい旨お伝えし、持参した鍵をお渡し。
すると、壁に掛けてある100種類位はあるだろう元鍵の中から、瞬時に僕の鍵の元鍵を選択。
そして、選択した鍵を取り外すや否や、近くにあるマシーンであっという間に元鍵を削り、合鍵が完成しました。
その間、3分もかかっていません。
僕はその速さに感動しました。
元鍵を何の迷いもなく『選択』する速さ。
元鍵を削り、合鍵を『作製』する速さ。
完成したと『判断』する速さ。
僕の2回り、いや、3回り以上年上と思われる、ご主人の技術。
この域に至るのは、決して一朝一夕ではできないと思います。
きっとこのご主人にも、今の僕と同じような駆け出しの時代があって、失敗もきっとたくさんしたのだと思います。
それでも自分の腕と自分の仕事を信じて、技術を習得し、鍛錬し、継続し、習熟して、今の域に到達したんだと思います。
果たして、自分が今の仕事でその域に達するのはいつのことなのだろうか。
その域に到達することは出来るのだろうか。
そもそも、自分の仕事にとっての『その域』とは何なのだろうか。
登記件数を5千件こなすことなのか、債務整理を5千件こなすことなのか、相談を5千件こなすことなのか、今の仕事を40年続けることなのか、何なのだろうか。
なんて数日いろいろ考えました。
未だその答えにはたどり着けていませんが。
僕の今している『司法書士』という仕事には、142年の歴史と伝統があります。
そして、先人たちの努力と経験があります。
ただ、『僕自身』には、何の歴史も伝統もありません。
努力も経験も圧倒的に足りません。
愚直に今の道を歩んでいき、いつの日か自分の中の『その域』に到達したいと思います。
村田浩一