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    • 始まりから終わりまで

    • 2014年09月25日

    おはようございます。

    司法書士の村田です。

    お彼岸ですね。
    僕もご先祖様に手を合わせてきました。

    さて、成年後見業務をしていると、周辺関係者の方のご協力が不可欠だと感じます。
    日々の後見業務へのご協力はもちろんですが、僕が何よりも周辺関係者、特にご親族の方にご協力をお願いしていることが2つあります。

    1つ目は、本人さんの医療行為への同意が必要になったときのご協力です。
    後見人等(成年後見人、保佐人、補助人)には、法律上、本人さんの医療行為への同意権がありません。
    たとえば、手術の同意や、胃ろうにするのかどうかetc
    したがって、本人さんの医療行為について同意する必要が生じた場合、原則として本人さんのご親族の方にお願いしています。

    もう1つは、死後事務への協力です。
    死後事務とは、本人さんが亡くなった時の葬儀や、生前後見人等として管理していた財産の引き継ぎ業務等です。
    本人さんが亡くなると、法律上、後見等が終了し、僕は後見人等ではなくなります。
    したがって、本人さんが亡くなった場合、後見人等は管理していた本人さんの財産の計算を行い、家庭裁判所に報告し、相続人の方に管理していた財産をお渡しします。
    葬儀のこと、お墓のこと、お寺のことについては、ケースバイケースですが、可能な限り、後見業務開始の段階で確認しておくようにしています。

    お一人お一人状況が異なるので、上記2つの業務に全面的な協力を得ることが難しいケースもありますが、出来る範囲で出来ることをやろうと思っています。
    実際に、過去、葬儀会社さんの手配、住職さんとのお通夜・葬儀執行についてのご親族の方との打ち合わせにも参加させていただき、お骨も拾わせていただきました。

    さて、今日は、就任事務の一環で、死後事務について、お寺の住職さんを訪ね、相談・打ち合わせをしてきます。

    本人さんと関わった始まりから終わりまで、出来ることは精いっぱい行い、本人さんに寄り添って、業務を進めていくことを何よりも心がけています。

    村田浩一